カラーリング をしてもすぐに色落ちしてしまいます。

色味の鮮やかな カラーリング をした時に、どうしても気になってくるのは退色(色落ち)です。

髪の毛の明るさが明るければ明るいほど、アッシュ系やピンク系と言った色味は鮮やかに発色して見えるのですが、どうしても色落ちしやすくなってしまいます。

髪の毛のダメージレベルと明るさのレベルは比例するので、明るくなればなるほど髪の毛のキューティクルなどは損傷を受けていて、せっかく中に入った色味もシャンプーをしていくうちにどんどん色が薄くなっていきます。

 

全くダメージのない健康な髪の毛であってもカラーリングで入れた色味が持続するのは最大で2ヶ月間ほどと言われています。

つまりダメージがある場合は、色味の持続はこの2ヶ月間より短くなってしまうということです。

 

全く色落ちしないようにすることは難しいのですが、 少しでも長持ちさせることは可能です。

 

担当の美容師さんのほうから聞いていることもあると思いますが、そのいくつかの方法を確認してみましょう。

 

最低でも、 カラーリング をした日の夜はシャンプーしない。

カラーリング 後のシャンプー

美容室でカラーリングした後にほとんどの人が耳にするのは、担当美容師の方から『今日の夜はシャンプーしないようにしてくださいね。』ということでしょう。

 

簡単に言うとその通りなのですが、正確にはおよそ48時間から72時間の間に色味が髪に定着していくと言われています。

 

カラーリングが終わった直後はまだ髪の毛はアルカリ性の状態にあります。

 

頭皮から分泌される汗や皮脂、空気中の酸素により酸化が進むことによってゆっくりと弱酸性に戻って行きます。

 

さすがに2日 ~ 3日間シャンプーしないのは色々と気になることが出てきますし、もし、頭皮にかゆみや発疹などがある場合は無理をせずに、しっかりと洗ってしまった方が頭皮のためには良いです。

 

たとえ頭皮にかゆみ発疹がなくても、どうしても汗や汚れが気になる方は36°C ~ 38°Cの人肌ぐらいのぬるま湯でお湯洗いだけをしていくだけでも8割から9割の汚れは落とすことができます。

 

その後はなるべく早くしっかりと髪を乾かすことをお勧めします。

 

理由としては、カラーリング直後は髪の毛自体がアルカリ性に傾いているのでとてもデリケートで柔らかい状態にあり、キューティクルも普段より開いています。

 

さらに髪の毛は濡れているときは水素結合が切れている状態で、乾いている時よりも損傷を受けやすくキューティクルも開いています。

そしてキューティクルの隙間から、髪の毛の内部構造の毛髄質(コルテックス)に定着しようとしていた色素がどんどんと流れててしまうのです。

 

仮に髪の毛に水分が残っている状態で寝てしまうと、枕や布団などに色移りしてしまうのはこのせいです

 

シャンプー後すぐにしっかり乾かすという行程は、カラー直後の数日間に限らず習慣としてずっと続けて行った方が色持ちが良くなります。

 

カラーリング 用のシャンプーは使った方が良いの?

カラーリングの色持ちを良くしたいのであれば、カラーリング用のシャンプーの使用は必須です。

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カラーリング直後のシャンプーは洗浄力が強すぎると色味も落としてしまいます。

一般的に市販されてるシャンプーでは価格を抑えるためにどうしても安価な洗浄成分を使わざるを得ません。

 

ラウリル硫酸ナトリウムラウレス硫酸ナトリウム などに代表される洗浄成分は比較的安価で強い洗浄力を持っているので、 コスト的には優れています。

 

しかし、カラーリング後のシャンプーとしては適切とは言えません。

 

できれば、ラウラミドプロピルベタイン・コカミドプロピルベタイン などに代表される洗浄力の弱い成分が含まれたシャンプーを使用するのがおすすめです。

 

さらにカラーリング専用のシャンプーは、カラーリング直後でアルカリ性に傾いている頭皮や髪の毛をなるべく早く弱酸性に戻すために PH のバランスを弱酸性に調整してあります。

 

なかには、PH の調整成分に自然由来のフルーツ酸を使ったりしているものもあります。

 

なるべく化学的な成分を使用しないで、さらに洗浄力を抑えて保湿成分をくわえたカラーリング専用のシャンプーを使って行くことをお勧めします。

 

自分でドラッグストアなどに行ったり、インターネットで成分を調べて購入することも可能ですが、最初だけでも担当の美容師に信頼できるメーカーのシャンプーを聞いて購入するのが確実でしょう。

 

まとめ

一度は耳にしたことがある情報が多いと思いますが、なかなか意識して実行するのは難しいものです。

全てを行動に移せなかったとしても、いくつか実行するだけでカラーリングの色持ちを良くすることは可能です。

できれば全部実行した方がより色持ちを長くすることができますが、 まずはできることから始めるだけでも効果はあります。

カラーリングを定期的にしている場合、この方法をしていくにつれて髪の毛のダメージも低減させることができます。

一度習慣になってしまえば今よりも美しい髪の毛を手に入れることができるでしょう。