「白髪染めしたばかりなのに、もう目立ってきている・・・。」
「白髪がキラキラ光って目立つ。」
なんてことをよく聞きます。
伸びてきてしまう分は、仕方のないことかもしれません。
でも、せっかく白髪を染めたのに、あまりにもはやく目立ってしまってはもったいないです。
白髪がはやく目立ってしまう原因には大きく2つの要因があります。
染め方と染めた後のケアです。
まずは、染め方に問題がないか見ていきましょう。
染め方に問題があるケース
髪がスタイリング剤や皮脂に覆われ過ぎている
染めるまえにシャンプーしてしまうと、薬剤がしみてしまう場合もあります。
そうかと言って、根本のほうの髪が油分などで覆われ過ぎていると、薬剤の浸透を妨げてしまうのです。
何日も洗っていなかったり、スタイリング剤がついているときは、軽くシャンプーでもみ洗いをしてから染めるとイイでしょう。
洗いすぎも禁物です。
白髪の量に対して、選定している薬剤が明るすぎる
白髪染めのカラー剤もオシャレ染めのカラー剤も、基本的には一緒です。
明るくなればなるほど、含まれる色素の量は少なくなります。
つまり、白髪が多いのに明るい薬剤を選んでしまうと、薄くしか色がつきません。
黒髪の部分は明るくなるのですが、白髪に入る色素の量が不足してしまうのです。
色素が薄くしか入っていないので、当然、色落ちもはやくなってしまいます。
放置タイムが短い
白髪染めの放置タイムは、オシャレ染めのそれより長くおく必要があります。
早染めの白髪染めもありますが、あまりオススメはしません。
しっかり、時間をおいて染めた方が色持ちも良くなるからです。
基本的には加温(熱を与える)も必要ありません。
薬剤が過剰に反応してしまい、頭皮にも悪影響をおよぼしかねないからです。
20~30分間、室温で放置します。
(髪が細くダメージが出やすいひとは短めにしましょう。)
一度、根本の白髪の多い部分の薬剤をこそぎ取り、色素が入っているかチェックします。
(これらは美容師がやることなのですが、ホームカラーをする場合も同様です。)
ある程度染まっていたら、目の粗いクシなどで空気をふくませ、さらに5~10分おいて洗い流します。
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美容室で染めてもらう場合、時間の調整はお任せするしかありません。
あまりにも放置タイムが短い場合は、色落ちの原因になります。
ホームカラーであれば好きなだけ時間を置けます。
でも、長く置きすぎると、ダメージが出たり、暗く染まりすぎたりするので注意が必要です。
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塗布量が少ない
いつも感じることなのですが、市販されているカラー剤は量が少ないです。
髪の量の多い人だと、根本を染めるだけでも足りないと思います。
基本的には1剤が40グラム、2剤が40グラムになっています。
合計で80グラムですが、根本の白髪を染めるには足りない場合が多いです。
分け目や顔周りだけを染めるのであれば十分な量です。
でも、後ろの方もしっかり染めようとすると、かなり薄く塗布しないときちんと染まらないでしょう。
頭の表面積や髪の量、太さにもよりますが、1剤で50~60グラム、2剤で50~60グラム。
合計で100グラムから120グラムは必要になります。
どうして、こんなにも必要なのでしょうか?
なぜなら、白髪が薬剤よりも上に飛び出てしまうと、色が入りにくくなってしまうからです。
つまり、白髪がカラー剤に厚めに覆われていなければならないのですね。
ペーパーやラップなどで上から抑えること方法も効果的です。
アフターケアに問題があるケース
染めた後、カラー用のシャンプーやトリートメントを使ってない
カラー用のシャンプーやトリートメントの効果は絶大です。
色持ちだけでなく、その後のダメージにも差が出ます。
どうしてもカラーリングの後は髪がアルカリ性になっています。
色落ちしやすいpHですね。
するとキューティクルも膨潤して損傷しやすくなっています。
ダメージが出るとさらに色落ちしやすくなってしまうので、悪循環ですね。
洗浄成分の配合もバランスがいいので、泡立ちも非常によく髪に負担がかかりません。
残留しやすいアルカリ剤も除去する成分(フルーツ酸など)が使われているので、色落ちも最小限に抑えられます。
とにかく、カラーリング後の髪は乾燥しやすいので、保湿にもかなり重点を置いたトリートメントになっています。
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色持ちを良くする一番効果的な方法は、シャンプーとトリートメントを適切なものを使うことです。
これだけでも、かなりの改善が期待できます。
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しっかりドライしないで寝ている
髪が濡れているとキューティクルも開いているので、色落ちしやすくなります。
そのことはよく美容師がお伝えしているので、寝る前にドライヤーで乾かす人がほとんどだと思います。
でも「完全に乾いているか?」と聞かれたら「YES」と答えられる人は、そう多くはないと思います。
根本付近が濡れていると、色落ちははやくなってしまいます。
しっかりとタオルドライができていれば、ドライヤーで乾かすのもはやくなるでしょう。
まとめ
もし「色落ちがはやいな~」と感じたら、染める色を1レベルでもいいので暗くしてみましょう。
カラー剤の品質によっても異なりますが、たいていの場合改善できます。
暗くしたくない場合は、放置時間を変えてみたり、シャンプーとトリートメントを変えてみると改善できるかもしれません。
ただ、どうしても1か月で1~1.5cmは伸びてきてしまうので、「色落ち」なのか「伸びてきた部分」なのかの見極めも必要です。