ホームカラー(自分で家などで髪の毛を染めること。または、セルフカラーとも呼ばれる。)には、いくつかの気を付けなくてはならないことがあります。
ホームカラーで髪を染める場合、以下の点に気を付ける必要があります。
購入前にしっかり調べる
自分の髪の状態に合った製品を選ぶために、カラー剤の種類や成分、色の選び方、使い方などについて、事前に十分に調べましょう。
とくに、毛先にダメージがある場合は、泡カラーなどの一度に毛先まで染める方法は、毛先のダメージをより大きくしてしまう可能性があります。
リタッチ(伸びてきた部分を染めること)をしたい場合には、毛先に薬剤をつけないようにすることが大切です。
新生毛(新しく生えてきた髪の毛。まだ、カラーやパーマの処理が施されていない髪の毛。)と既染毛(一度以上カラーリングの処理が施された髪の毛。)では、ダメージを異なるため、仕上がりに差が出てしまいます。(ムラになる。)
手袋とタオルを用意する
手袋を必ず着用して、染料が肌につかないようにします。また、タオルを用意して、染料が洋服や周囲の物に付かないようにしましょう。
白髪染めなどのカラー剤は、多くの染料を含んでいます。
最初は、大丈夫でも時間が経つにつれ、カラー剤が付いたところは色素が沈着していきます。とくに、爪や指先などは、染まりやすい傾向にあります。
服についてしまうと、かんたんな洗濯では汚れを落とすことは困難でしょう。
染料の量を測る
染料の量を正確に測って、余分な染料を使わないようにします。
使う薬剤の量には、髪の太さ、量、長さによって、大きく違いがでます。
もし、生え際や分け目の部分だけを染めたいときには、購入したカラー剤を全部つかう必要はありません。
ぎゃくに、毛量によっては、市販されているカラー剤ひとつでは、足りないこともあります。
場合によっては、余裕をもって購入することをおすすめします。
皮膚や髪を保護する
髪の周りや顔の輪郭に油やクリームを塗って、染料がついてしまうのを防ぎます。
できれば、耳をカバーすることもお勧めします。専用の耳をカバ―するものをもっていない場合は、ラップなどで、耳の上の部分だけでも保護しましょう。
頭皮がしみやすい場合には、薄く頭皮保護専用のクリームを使うと、ある程度、しみることが軽減されます。
注意点としては、クリームの量や保護剤の量が多すぎると、髪の毛自体の染まりが悪くなることがあります。
あまり、厚く塗ることは避けましょう。
時間を守る
染料の使用時間を守りすぎたり、短くしたりしないようにしましょう。使用時間を守らないと、髪が傷む原因となります。
時間を長く置きすぎると、毛先は大きなダメージをうけます。
一度、でたダメージは、かんたんにはもとには戻りません。
修復するためには、多くの時間と労力と費用が必要になってしまいます。
せっかく、ホームカラーで節約しても、本末転倒となってしまいます。
洗い流しを丁寧に行う
洗い流しを十分に行い、髪に染料が残らないようにします。また、シャンプーとトリートメントで髪を保護してください。
できれば、40度以下のお湯で、カラーリング専用のシャンプーとトリートメントで洗い流しましょう。
えりあしや耳のまわりなどは、とくにカラー剤が残しやすくなっています。
温度が高すぎたり、シャンプーの洗浄力が強すぎたりすると、色落ちの原因にもなってしまいます。
洗い流したあとは、よくタオルドライをして、できるだけはやくドライヤーでしっかり乾かしましょう。
濡れたまま寝てしまうと、枕や布団、服に色移りしてしまいます。
頻度に気をつける
頻繁に染めすぎると、髪が傷む原因となります。2週間程度の間隔を空けて染めるようにしましょう。
できれば、3週間は空けたほうがいいでしょう。
ホームカラーに慣れてきて、いくらでも染められると思っても、頻繁すぎるとかえってダメージが大きくなってしまいます。色ムラや質感の低下(パサつき)につながってしまうので、注意が必要です。
美容室でのカラーリングを検討する
自分で染めるのが不安な場合や、特殊なカラーリングをしたい場合は、美容室でプロに相談して、カラーリングを受けることを検討しましょう。