白髪染めなどのカラーリングを定期的にしている場合、色持ちをよくしてくれるのは弱酸性のシャンプーです。
子供の頃は代謝も激しく、よく汗もかくのでより洗浄力の強いシャンプーがオススメです。(もちろん個人差はあります。)
しかし、年齢とともに代謝がおちついてくると、汗や皮脂の分泌はすくなくなってきます。
こうした年齢による変化だけとっても、おすすめのシャンプーは変わってくるのです。
とくに、白髪染めの色持ちをよくする場合には、弱酸性ということ以外にもいくつかの条件があります。
どうして弱酸性のシャンプーがいいのか?アルカリ性じゃダメなのか?
一般的にシャンプーはいくつもの原料が使われていて、一概に原料にアミノ酸を使っているから酸性とか、高級アルコール系の界面活性剤を使っているからアルカリ性とは言えません。
アミノ酸系の界面活性剤を使っていることをうたいながらも、成分表示の最初の方にラウリル硫酸ナトリウムなどの高級アルコール系の界面活性剤が、名を連ねていることはめずらしくないのです。
さらには、ph調整剤(乳酸、コハク酸、グルコン酸、クエン酸、リン酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなど)を使用して、最終的なphの帳尻を合わせることもできます。
皮脂や汗、ワックスなどの整髪料は、アルカリ性、つまりアルカリ度が強い方が、汚れをよく落とします。
ところが、アルカリが強すぎると、頭皮の健康な皮膚や髪の毛に悪影響をおよぼしてしまいます。
実際に、アルミ製品にアルカリを多用すると、水酸化アルミニウムとなってしまいます。
これはアルミニウムを腐食させているのです。
アルカリ性の洗剤などが手指についてしまうと、表面のたんぱく質を溶かしてヌルヌルするのはそのためです。
とうぜん、そこまでアルカリ度の強いシャンプーはありませんが、限りなく洗浄力を強く設定している場合、毎日使用すると頭皮が必要以上に油分をとられ、乾燥しすぎてしまいます。
とくに、カラーリングが頻繁な場合、髪や頭皮は強いアルカリに晒されることになります。
さらに、アルカリはよく洗っても残りやすい性質をもっています。
そのままアルカリが頭皮や髪に残ってしまうものを残留アルカリとも言います。
この残留アルカリは頭皮を荒れさせてしまったり、髪に継続的にダメージをあたえてしまうのです。
そのとき、シャンプーやコンディショナーやトリートメントが、カラーリング後のアルカリ除去もできるようにphが調整してあると、そのダメージを防いでくれます。
単純にphが酸性ならいいというわけではないので、きちんとした成分調整が必要です。
自己流で、家にあるお酢やクエン酸を直接使ったりすると、きしみが出たり、しみたりすることがあるので絶対にやめましょう。
出典:アジュバン公式ホームページより
やはり、おすすめはアジュバンのリ:プラチナムシリーズですね。
白髪染めの色持ちをよくするには、やっぱりカラーリング用のシャンプーとトリートメント
結局この記事で何が言いたいのかというと、洗浄力やphなどを自分で調整することは、かなり専門的な知識がないと難しいということです。
かならず、上記のアジュバンのリ:プラチナムシャンプーやトリートメントを使わなくてはいけないわけではありませんが、商品によって信頼できるものとそうでないものがあるのは事実です。
少々お値段が高くても、色々試すことを考えるとけっして損はしないと思います。
でも、髪質によって、合う合わないもあります。
ファッションカラーや白髪染めの色持ちをよくするためには、カラーケア用のシャンプーとトリートメントを選ぶことが大前提です。
しかし、洗浄力やph、アルカリ除去成分などの条件がそろっていれば、特別カラーケア用とうたっていなくても大丈夫です。
トリートメントにも注意が必要!?
最近では、ホームケアでもしっかりとしたトリートメントができるものが多くなっています。
とくに5分ほど時間をおくものなどは、たくさんのトリートメント成分が浸透して、かなりしっとりした仕上がりになります。
しかし、ここで注意が必要です。
たくさんのトリートメント成分を髪の内部に浸透させるということは、キューティクルを膨潤させて(イメージ的には開かせて)栄養分を入れていく必要があります。
キューティクルは水に濡れただけでも膨潤して開いてしまうのですが、さらに、トリートメントなどをもみ込みながら長時間おいてしまうと、さらに色落ちの原因になってしまいます。
このとき、やはり、カラーリング用のトリートメントなどを使った方が、格段に色落ちを防げます。
カラーケア用ではないトリートメントなどで長時間おいてしまうと、かなりの色落ちを引き起こしてしまうので、注意が必要です。
どうしても、カラーケア用のトリートメントが用意できない場合にはコンディショナーで仕上げてください。
基本的にコンディショナーとうたっているものは、表面のコーティングだけを目的にしたものが多いので、内部への影響が少ないからです。
もしくは、ドライヤーの前につける流さないトリートメントがあれば、そちらを使ってください。