答えは、『濃度が高すぎると、色素を落としてしまう可能性がある。』です。
実際に、ヘナやヘアマニュキュア、カラートリートメントのあとにはあまり使用しません。
本来、炭酸泉にはカラーリングの色持ちをよくしてくれる効果があるのですが、同時に汚れを落とすことでも知られています。
発生するマイクロバブルが、汚れを浮かせて落とすからです。
カラーリングの色素もいわば汚れです。
本当はどちらの効果が正しいのでしょうか?
じつは炭酸の濃度によって効果が変わってくるのです。
下の写真を見てもらうと、美容室の炭酸の装置は濃度を細かく設定できることが分かると思います。
炭酸泉は弱酸性
炭酸泉は弱酸性です。
カラーリングの後の髪の毛は特別な薬剤を使わない限り、アルカリ性に傾いています。
アルカリ性になっている髪の毛が、自然に弱酸性に戻るには1週間以上かかります。(カラーリング用のシャンプーやトリートメントを使用することで早めることはできます。)
髪の毛がアルカリ性に傾いていると、どんどん髪のたんぱく質を損傷させていってしまうのです。
なるべく早く弱酸性に戻してあげるに越したことはありません。
以下の装置は、シャワーのお湯に二酸化炭素を混ぜ込んで炭酸のお湯を作る装置です。
カラーリングやパーマ、ストレートパーマやヘアケアといった施術の内容によって、流水量や炭酸の濃度を細かく設定できます。
カラーリングの前は炭酸の濃度が高くても問題ありません。
でも冒頭でも書いたとおり、カラーリングのあとのシャンプーのときに炭酸の濃度を高くしてしまうと、色素まで落としてしまう可能性があります。
この場合、カラーリングの後のシャンプーの際には、なるべく炭酸の濃度は低く設定した方が、良い事が分かります。
このシャワーのお湯に炭酸を混ぜ込んでくれる装置には、こういった状況に合わせて濃度を調整してくれる機能があるので、非常に助かっています。
実際、カラーリングの後に使用させてもらうことで、色持ちや仕上がりの質感は格段に良くなって、発色も良く、ツヤが出ます。
簡単に言うと、濃度が高すぎる炭酸泉はカラーリングのあとには逆効果になります。
適度な濃度の炭酸泉で仕上げることで、色持ちが良くなり、質感が良くなるのです。
まとめ
カラーリングの後の炭酸泉は濃度に気を付けて使用しましょう。
水道水はアルカリ性の場合が多いので、弱酸性になるように二酸化炭素を混ぜ込んで中和することで効果が出ます。
ただの水道水が炭酸泉になることで弱酸性になり、アルカリ性に傾いた髪の毛が中和され、色持ちが良くなります。