結論から言うと、できます。
白髪染めをしている髪はダメージを受けていることが多いので、状態にあったかけ方が必要になってきますが可能です。
ただ縮毛矯正はダメージの出やすい施術なので、もとの髪の状態によってはできないこともあります。
それは、どのような場合なのでしょうか?
普段、どのように白髪染めをしているか?
一般的にホームカラー(自分で染めている)の場合、美容室で染めている人よりもダメージがあるのでキレイにかけることが難しくなります。
美容室で定期的に染めている場合、毛先の方に薬剤が付くことが少ないので髪の毛は比較的ダメージの少ない状態にあり、キレイにかけることができます。
ホームカラーで自分や家族、友人に染めてもらっていた場合
特にホームカラーで泡カラーなどを使用している場合、毎回のように根元から毛先まで強い薬剤が付くことになり大変危険です。
根元の方は強い薬剤の方でしっかりと染まるから良いのですが、毛先の方は何度も染めるたびに強い薬剤によるダメージを受けることになります。
そのように何度も強い薬剤によってダメージを受けてしまった毛先の髪に、縮毛矯正の薬剤をつけるにはかなりのリスクが伴います。
最悪の場合、白髪染めによるダメージだけだったとしても、一度の縮毛矯正でチリついてしまうこともあるからです。
美容師の腕がいくら良くても、一度ダメージを受けてしまった髪の毛をもとに戻すことはできません。
美容室で定期的に白髪染めをしていた場合
美容室で染めてもらっている場合でも、頻繁に根本から毛先までの全体の髪を染めている場合には注意が必要です。
美容室では、既染部(一度染めた部分)には弱いカラー剤を使用しますが、それでもダメージはゼロではありません。
全体染めの回数が多くなると、当然、ダメージも蓄積していきます。
なるべく伸びてきた根本だけをリタッチしてもらうことが、ダメージを最小限に抑えるコツです。
そのようにリタッチを繰り返し、ダメージを最小限に抑えてきた髪は、比較的キレイに縮毛矯正をかけることが可能になります。
白髪染めと言っても、どのような薬剤を使っているか?
今や一言に白髪染めと言っても、いろんな薬剤があり、方法が存在します。
アルカリカラー( 永久染毛剤 )で染めている場合
先に説明してきたものは、ごく一般的なアルカリカラー( 永久染毛剤 )です。
かんたんに説明すると、白髪を染めたい場合でも明るく染め上げることができ、(9レベルぐらいまで)白髪もしっかり染めることができます。
ドラッグストアなどでも一番よく見かけます。
染め方によってはダメージが大きく出ることがあるので、扱いには注意が必要です。
縮毛矯正と同時に施術することも可能ですが、ダメージは強くなります。
できれば白髪染めはリタッチ(根本染め)にして、毛先にはカラー剤をつけないようにした方が良いでしょう。
どうしても縮毛矯正と白髪染めを髪の毛全体にかけたい場合には、縮毛矯正を先にかけます。
なぜなら、先に白髪染めをしてしまうと縮毛矯正の薬剤のアルカリ成分によって、せっかく白髪に入った染料をおとしてしまうからです。
本来なら縮毛矯正と白髪染めは、同日に行わない方がいいです。
日にちを開けられるのであれば1~2週間を目安に予定を空けて、別々にかける方がおすすめです。
ヘアマニュキュア( 一時染毛剤 )で染めている場合
日頃、マニュキュアで白髪を染めている場合はダメージの心配はありません。
しかし、マニュキュアもまた縮毛矯正の薬剤の影響を強く受けます。
アルカリカラーと同様に白髪に入っている色素がおちてしまうのです。
マニュキュアは髪の毛の表面部分に吸着しています。
縮毛矯正の薬剤はキューティクルを開かせてしまう効果があるので、表面部分にある色素はほとんど落ちてしまうのです。
また、マニュキュアをしている髪はコーティングされているので、縮毛矯正の薬剤がなかなか浸透しません。
一度そのコーティングを落としてから縮毛矯正をかけないと、かかりムラができてしまいます。
さらに、縮毛矯正をかけたあとすぐにマニュキュアでコーティングしてしまうと、内部に残ったアルカリ剤が髪にダメージを与えてしまいます。
できれば、縮毛矯正をかけた後1~2週間は空けてからマニュキュアをした方が良いでしょう。
一見マニュキュアの方がめんどくさそうですが、長期的に見るとアルカリカラーにくらべて、かなりダメージを軽減することができます。
ヘナカラー・香草カラーで染めている場合
上記の2つよりもダメージも少なく、色落ちもしにくいです。
一番、縮毛矯正と相性の良いカラー剤と言えます。
ずっと、ヘナカラーや香草カラーで染めている場合、髪にダメージはほとんどありません。
気を付けなくてはいけないことは、ヘナの染料で髪の毛が補強されていることがあるので、縮毛矯正がかかりにくくなることがあります。
多少は染料も落ちてしまうので、かける順番も上記の2つ同様、縮毛矯正 → カラーリング にした方が無難です。