縮毛矯正
縮毛矯正 というものが誕生してから、20年ほど経ちます。
それまでは、ストレートパーマというものしかありませんでした。
縮毛矯正ができる前は、くせ毛を真っ直ぐにすることはほとんどの場合不可能でした。
美容室などでストレートパーマといえば、強アルカリ性の薬剤をつかい、髪の毛一束づつにプラスチック製の板を張り付け時間をおいていました。
現在の毛髪理論から言えば、ぜったいにクセが真っ直ぐになるはずなど無いのですが、当時は当たり前のようにどこの美容室も同じ方法で、ストレートパーマを行っていたのです。
当然、そのような方法は現在は行っていません。
もともと、まっすぐな髪のひとがパーマをかけて、そのパーマを落としたいという場合にのみ、ストレートに戻すことは可能です。
その後、ブローによる縮毛矯正があったり、さまざまな薬剤とトリートメントを使用する縮毛矯正ができたりしましたが、結局、施術時間とコストの関係から現在のアイロンをつかう縮毛矯正が主流になってきたのです。
しかし、最近では縮毛矯正にも陰りが見えています。
一時代を築いたアイロン式の縮毛矯正。
キレイにくせ毛をのばせ、持ちも良い。(しっかりとかかっていればダメージが少ない限り、ずっとまっすぐです)
一見、完璧におもえる技術なのですが、時代の流行りとともにかける人は少なくなっています。
パーマよりも、手入れは圧倒的にかんたんになるのですが、いったいどうしてでしょう。
代表的な理由として、
- ダメージが大きい
- 料金が高い
- 時間が長い
- 伸びてきたところとの差が目立つ
- その後パーマがかかりにくくなる
- カラーリングのときムラになりやすい
- ボリューム感がなくなってしまう
- 動きが出なくなってしまう
など、軽く書き出しただけでもこんなにデメリットがあるのです。
『ボリューム感がなくなってしまう』という理由は、人によってはメリットになるのですが、最近ではその傾向も無くなりつつあるようです。
年齢とともに抜け毛や、髪のやせ細りが出てくると、ボリューム感が失われてきます。
そんな人には縮毛矯正は向いていません。
また年齢的にそういった悩みのない人でも、頭頂部の方にはボリューム感を残すことが多くなっているので、縮毛矯正は敬遠されてしまうのです。
では、縮毛矯正は今後なくなってしまうのか?
答えは NO です。
ぜったいに縮毛矯正が必要なひともいます。
美容全般に言えることですが、一人ひとり髪に必要な技術には違いがあります。
縮毛矯正の圧倒的にすばらしいところは、ほとんどのクセをサラサラの綺麗なストレートにできるということです。
手入れのしやすさは間違いなく一番です。
最近では薬剤の改良のおかげで、強いくせでもダメージを最小限におさえながらキレイにストレートにすることも可能になりました。
基本的な薬剤の強さに違いはありませんが、それでもさまざまなメーカーが毎年のように良くなった薬剤を発売しています。
そして、年々キレイな髪の状態のまま縮毛矯正をかけられることが可能になってきているのです。