頭皮のかゆみの原因のひとつが「乾燥」です。
とくに夏もすぎ、秋を迎え、冬が到来すると、頭皮にかゆみをが出ることがあります。
みなさんもご存知の通り、どうやら季節の変わり目に多いようですね。
シャンプーを変えたわけでもなければ、赤みがあるわけでもないので、原因がわからないというひとも多いと思います。
こういったデリケートな問題は「絶対にこれが原因です。」とも言い切れないので、もちろん皮膚科に受診することが最善策です。
でも、「乾燥」が原因の場合はじぶんでも対処できることがあるんです。
いくつか具体的な方法をご紹介させていただきます。
シャワーの温度に気をつけましょう
熱めのお湯でシャワーを浴びると、ひつような皮脂まで落としてしまいます。
頭皮を乾燥から守ってくれていた皮脂がとられ過ぎてしまい、かゆみの原因になってしまうのです。
冬はどうしても寒くて熱いシャワーを使いたい場合は、シャンプーのときだけ温度を調整することをおすすめします。
洗浄力の強いシャンプーは避けましょう
高級アルコール系(ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウムなど)や石鹸系(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウムなど)の界面活性剤を使用しているシャンプーは比較的しっかりした洗浄力があります。
最近のシャンプーは、それぞれの界面活性剤をバランスよく配合して泡立ちや皮脂の洗浄力、刺激性を調整しています。
ただし、なかには洗い上りがすっきりするようにメントールに加え、アルコールを使用しているものもあります。
そういったシャンプーは皮脂や臭いを落とすことに特化されているので、乾燥が原因となってかゆみがでている場合にはオススメできません。
シャンプーの量にも注意
使用するシャンプーの量にも注意が必要です。
あまりたくさんの量を使ってシャンプーをすると、皮脂を落とし過ぎる原因になってしまいます。
予洗い(シャンプーをつける前にお湯だけで髪を洗う)をしっかりして、使うシャンプーの量は最小限におさえましょう。
タオルドライもやさしく
シャンプーのあと、頭皮はデリケートになっています。
強く拭いてしまうと、柔らかくなっている表皮を傷付けてしまいかねません。
ゴシゴシ強く摩擦することにより炎症などをおこしてしまうと、かゆみの原因になってしまいます。
吸収の良い柔らかいタオルでやさしく水分をふき取ってあげましょう。
濡れたまま寝てしまうのは厳禁!!
いくらドライヤーの熱が良くないからと言っても、髪や頭皮が濡れたまま濡れている状態で寝てしまうのはよくありません。
長い時間、頭皮が濡れたままだと、細菌が繁殖して頭皮のトラブルや臭いの原因にもなってしまいます。
さらに頭皮に水分が残っていると、頭皮にひつような水分まで奪って蒸発してしまい余計に乾燥してしまうのです。
寝具もぬれてしまうと、目に見えないカビなどの原因にもなってしまいます。
必ずドライヤーなどで素早く乾かして寝るようにしましょう。
ドライヤーの風は熱くなりすぎていませんか?
ドライヤーにも寿命があります。
壊れていないからと言って使っていると、出てくる風がドンドン高温になっていることに気付きませんか?
どうしても、熱を発するニクロム線のにほこりなどがついてしまい、焼け焦げるようなにおいがしてきます。
そうなってくると、熱も高くなりがちです。
もちろん頭皮も髪の毛もしっかり乾かすことが大切ですが、あまりにもドライヤーの風が熱すぎると頭皮が乾燥しすぎてしまいます。
通常、ドライヤーの寿命は4年ぐらいと言われています。
製品自体の個体差やお手入れの仕方によって違いはあるでしょうが、メンテナンスや買い替えも考慮しましょう。
育毛剤も場合によっては逆効果!?
育毛剤にもいろんな種類があります。
モノによっては、シャンプーと同様にアルコールを多く含んだものもあります。
爽快感と引き換えに、ぎゃくに頭皮を乾燥させてしまうこともあるのです。
かゆみが収まらないときは、使用をやめることも必要です。
まとめ
これらの例は、あくまでも「乾燥」が原因としてかゆみがおこってしまうという前提で説明させて頂きました。
しかし、かゆみは他の原因から起こっている可能性も多いです。
まずは、皮膚科を受診して的確な診断をしてもらうことがいちばん大切です。
その上で、乾燥が原因であれば上記のことを参考にしていただければ幸いです。